いつもの‘‘日常‘‘から冒険の‘‘非日常‘‘へ
皆さんこんにちは
この記事では、‘‘冒険‘‘をテーマにしたおすすめのライトノベルをいくつか紹介していきたいと思います
仕事や学校など、いつもと変わり映えしない日常にどこか退屈を感じている
現実から離れた‘‘非日常‘‘を体験してみたいと心のどこかで思っている
そういった方におすすめの本となります
『キノの旅 the Beautiful World』 著者 時雨沢恵一 イラスト 黒星 紅白
「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に美しい。」
「キノはどうして旅を続けているの?」 「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」 ―――短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今までにない新感覚ノベルが登場!
引用元 https://dengekibunko.jp/product/kino/312134000000.html
「キノの旅」は電撃文庫より出版されたライトノベルです。
作者である時雨沢恵一氏によって手掛けられたこの作品は、現時点で23巻まで出ており、1巻が出版された2000年から20年以上も続いている大ベストセラー本となっています。
「キノの旅」は1話ごとに完結する短い話が多いため、気軽に読んでいくことが出来ます。
「キノの旅」に出てくる世界では、様々な架空の国や町が出てきます。
その国や町では独自の文化や文明、思想が成り立っており、
キノや「キノの旅」に出てくる登場人物たちがその国や町を訪れていきます。
「キノの旅」に物語には、
キノ 主人公だけど少女。パースエイダー(銃)の達人。
エルメス モトラド(二輪バイク)。何故か言葉をしゃべれる。
シズ 定住できる国を求めて旅をする青年。元国の王子。
陸(りく) シズと共に旅をする白い犬。何故か言葉を話せる。
ティー (ティファナ) シズと出会って共に旅をしている、雪のように白い髪に緑色の瞳を持つ少女。
師匠(ししょう) キノの師匠。彼女が若いころはオンボロな黄色い車に乗って相棒と旅をしていた。「キノの旅」に出てくる師匠の大半は主人公であるキノから見た過去の話をしている。
相棒(あいぼう) 少し背の低いハンサムな男。過去に若い頃の師匠と共に旅をしていた男。
フォト 不幸な過去を持つ少女。運よく窮地から脱し、今は写真屋の仕事をしている。
ソウ 小型のモトラド(二輪バイク)。何故か喋る。フォトの相棒的存在。毒舌。
といった個性豊かな登場人物達が出てきます。
また、この小説の節々には心に突き刺さる名言が隠れています。
たとえば、
「生きていると 悲しい
生きていることは 悲しくない」
「想いは 正しく伝わらない」
「あなたの悲しみは やがてあなたになる」
「この腕で人を殴り この腕で人を抱く」
「人は、他人の残酷さにはよく気づく。」
「誰だって、悪いことはしない。
誰だって、何が悪いかは自分で決めている。」
など、ほかにも沢山の名言が出てきます
その言葉はどれも残酷で、どこか惹きつけられるものばかりです。
本書を読んでいく中で、きっとあなたに突き刺さる名言と出会えると思います。
主人公であるキノを始めとした登場人物たちが、色んな国や町をおとずれ、それぞれの独自的な思想や文化は、読む人にとって、多くのことを感じさせる内容だと思います
どうしようもなく残酷で、救いがない
だからこそ魅了され、引き込まれる世界
そんな世界を体験してみたい方は読んでみてください
きっとあなたの人生に新たな視点と気づきを与えてくれる作品だと思いますよ(^^)
‘‘あなたを幸せにするのは 最後はいつだってあなただ‘‘
『月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)』 著者 牧野圭祐 イラスト かれい
宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女の物語。
人類史上初の宇宙飛行士は、吸血鬼の少女だった――。
いまだ有人宇宙飛行が成功していなかった時代。
共和国の最高指導者は、ロケットで人間を軌道上に送り込む計画を発令。『連合王国よりも先に、人類を宇宙へ到達させよ!』と息巻いていた。
その裏では、共和国の雪原の果て、秘密都市<ライカ44>において、ロケットの実験飛行に人間の身代わりとして吸血鬼を使う『ノスフェラトゥ計画』が進行していた。とある事件をきっかけに、宇宙飛行士候補生<落第>を押されかけていたレフ・レプス中尉。彼は、ひょんなことから実験台に選ばれた吸血鬼の少女、イリナ・ルミネスクの監視係を命じられる。
厳しい訓練。失敗続きの実験。本当に人類は宇宙にたどり着けるのか。チームがそんな空気に包まれた。
「誰よりも先に、私は宇宙を旅するの。誰も行ったことのないあの宇宙から月を見てみたいの」
イリナの確かな想い。彼らの胸にあるのは、宇宙への純粋な憧れ。
上層部のエゴや時代の波に翻弄されながらも、命を懸けて遥か宇宙を目指す彼らがそこにはいた。宇宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女が紡ぐ、宙と青春のコスモノーツグラフィティがここに。
引用元 https://www.shogakukan.co.jp/books/09451647
こちらの作品は、2016年にガガガ文庫より出版され、2018年の「このライトノベルがすごい!」ランキングで4位になり、一時期話題性を集めました。
本作は、シリーズものとなっており、巻を重ねるごとに物語は進んでいく形となっています。
物語の内容は冷戦時代のアメリカとロシア(当時のソビエト連邦)による宇宙開発競争がモデルとなっており、本作に出てくる登場人物も、それらをモチーフにして描かれています。
この物語で面白いところは、ヒロインが人間でなく、吸血鬼だという所にあります。
人間と吸血鬼が共存している世界と「月」を目指す文明科学
それらが融合された不思議な世界のもと、
人間である主人公と、
吸血鬼の血を受け継ぐ少女が、
様々な世界の思惑に翻弄されながらも、「月をめざす」という一つの目標に向かって懸命に立ち向かっていく姿は、とても胸が熱くなります!
この作品は7巻で完結している作品となっています。
宇宙やロケット、吸血鬼に少しでも興味がある方は読んでみてください!
『涼宮ハルヒの憂鬱』 著者 谷川流 イラスト いとうのいぢ
校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)。ただ者でない団員を従えた彼女には、本人も知らない重大な秘密があった!? 第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作登場
引用元 https://www.kadokawa.co.jp/product/200303000354/
こちらの本は今となっては言わずと知れた大大ベストセラーとなってる作品なので、年代が違う人でも一度は耳にした方も多いと思います。
スニーカー文庫より出版されたこの作品は、第8回「スニーカー大賞」で<大賞>を受賞し、2005年の「このライトノベルがすごい!」で1位を獲得
その勢いは世界に波及し、2017年時点で「涼宮ハルヒシリーズ」累計発行部数2000万を突破したとんでもない作品です。
そして原作だけでなく、アニメやコミックとしても絶大な人気を博した
まさに世界中にオタク旋風を巻き起こした代表作です。
何故そこまで人気となったのか?
そこには、今の典型的なラノベ要素がふんだんに詰め込まれているところにあると言えます。
この物語に出てくる主な登場人物として、
主人公であるキョン(本名は不明)
物語の主役と言える涼宮ハルヒ(すずみやはるひ)
宇宙人である長門有希(ながとゆき)
未来からきた朝比奈みくる(あさひなみくる)
超能力者であり、世界を陰から操作する「機関」に属している古泉一樹(こいずみいつき)
以上にあげた人物達は、涼宮ハルヒを筆頭にして「SOS団」を立ち上げていきます。
ちなみに「SOS団」とは、
「S(世界を) O(大いに盛り上げるための)S(涼宮ハルヒの団)」 です。
ハルヒ「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
ここから涼宮ハルヒという人物がいかにインパクトの大きい存在であるかがうかがえます。
涼宮ハルヒを中心にして、偶然的にも必然的にも集められた「SOS団」のメンバー
物語では、涼宮ハルヒが「世界に大きな影響を与える存在」であり、それを観察、調査、監視するために集まった「SOS団」のメンバー達と共に「日常」のなかの「非日常」を過ごしていく内容となっています。
読み進めていくうちに、本作がただの学園恋愛小説ではなく、SF要素や、セカイ系要素、ミステリー要素など、様々な要素が盛り込まれた作品となっていることが分かります。
それ故に、読者の年代や、ジャンルの嗜好性にとらわれない、当時としては非常に画期的な作品だったのではないかと思います。
「涼宮ハルヒの憂鬱」をはじめとして、「涼宮ハルヒシリーズ」は現在も続いています。
記事を読まれた方は、この機会にオタク文化を世界中に知らしめた作品の代表である
「涼宮ハルヒの憂鬱」を読んでみてはいかがでしょうか?
本を読むことは「非日常」への旅をすること
今回紹介させて頂いた作品は如何でしたか?
まだまだ他にも多くの‘‘冒険‘‘にまつわる作品等はあると思います。
今回紹介した本に限らず、あなたの‘‘冒険心‘‘をくすぐる作品に出合えたならば、
それはあなた自身が心のどこかで‘‘非日常‘‘を求めているのかも知れないですよ
そんな時は、気の向くままにあなた自身が望む心の旅へと出かけてみてください(^^♪
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