
税理士試験への挑戦!
税理士試験に挑戦した理由
私が税理士を志したきっかけは、社会人になってから始めた簿記の勉強でした。
ところが、ある日ふと手に取った簿記のテキストがきっかけで、会計や税金の世界に興味を持つようになったのです。
数字を追いかけるうちに経営の姿が浮かび上がってくる簿記の面白さに惹かれ、勉強を続けていくうちに
「税理士という専門家になってみたい」と思うようになりました。
そして実務経験も積みたいと考え、思い切って製造業を退職し、会計事務所への転職を決意しました。
初めて挑戦した税理士試験では、「簿記論」と「財務諸表論」を受験しました。
結果として、
「財務諸表論」には合格することができましたが、
残念ながら「簿記論」は不合格となってしまいました。努力してきた分だけ悔しさは大きく、この経験がその後の勉強方針を見直すきっかけにもなりました。
ここでは私が
- どのように勉強に取り組み
- どこでつまずいたのか
- 不合格から何を学んだのか
この記事をとおして振り返ってみたいと思います。
これから税理士試験に挑戦する方に、少しでも参考になれば幸いです。
以前の職業は製造業で勤務

私はもともと製造業の会社で働いており、会計とは縁のない業務を担当していました。数字に触れる機会は限られており、税務や経理についてはほとんど知識がありませんでした。
簿記との出会い、会計や税金への興味
簿記との出会い
当時の私は、製造業の工場で働いており、会計や税務とはほとんど縁のない生活を送っていました。
そんな私が簿記と出会うきっかけになったのが、新型コロナウイルスの流行でした。
コロナ禍によって仕事や休日の過ごし方が変わり、それまでよりも自宅で過ごす時間が増えました。
時間に余裕ができたことで、私はYouTubeなどを見るようになり、以前よりも**「お金」や「金融リテラシー」について考えるようになりました。**
「お金の仕組みをもっと知りたい」
「会社はどのように利益を生み出しているんだろう?」
そんなことを調べているうちに、YouTubeなどで**「簿記」**という資格を知りました。
最初は、
「簿記って何だろう?」
という程度の興味でした。
しかし、調べてみると、簿記は会社のお金の流れや利益の仕組みなどを学ぶ資格だということが分かり、少しずつ興味を持つようになりました。
そこで、まずは日商簿記3級の勉強から始めることにしました。
実際に勉強を始めてみると、単に数字や仕訳を覚えるだけではなく、一つひとつの数字を積み重ねていくことで、会社の経営状態や全体像が見えてくる会計の面白さに惹かれていきました。
そして、学習を進めるうちに、会社の利益やお金の流れだけでなく、**「税金はどのような仕組みで計算されているのだろう?」**という疑問も持つようになり、税金の仕組みにも自然と興味を持つようになりました。
この頃は、まだ税理士を目指そうと決めていたわけではありません。
ただ、簿記の勉強を始めたことをきっかけに、会計や税金についてもっと深く知りたいと思うようになっていきました。
これが、後に日商簿記1級、そして税理士試験へと進んでいくことになる、私の最初の一歩でした。
初めての税理士試験
受験科目(簿記論・財務諸表論)
初めて挑戦した税理士試験では、「簿記論」と「財務諸表論」を受験しました。どちらも初挑戦で不安でしたが、簿記論は数字の処理力、財務諸表論は理論理解が問われる科目で、それぞれ異なる難しさがありました。
予備校・勉強方法
予備校は、日商簿記1級の勉強をしていたときから利用していたネットスクールを選びました。
ネットスクールは通信講座なので、予備校に通学する必要がなく、自宅で自分のペースに合わせて勉強を進めることができます。
当時の私は工場勤務で、平日は残業も多く、仕事をしながら予備校へ通学して勉強するのはなかなか難しい状況でした。
そのため、時間や場所に縛られず、自分の都合に合わせて勉強できる通信講座は、自分にとって非常にありがたい環境でした。
当初は、簿記論と財務諸表論を同時に受講することも考えていました。
しかし、当時の2023年は、まだ日商簿記1級の勉強を続けており、この時点ではまだ日商簿記1級に合格していませんでした。
仕事をしながら日商簿記1級の勉強も続け、さらに簿記論と財務諸表論の2つのカリキュラムをこなすのは、時間的にかなり厳しいと考えました。
そこで、ネットスクールでは財務諸表論の講座だけを申し込み、簿記論については独学で勉強することにしました。
簿記論については、
「日商簿記1級の知識があれば、何とかなるだろう」
と考えていたため、ネットスクールの簿記論の教科書と問題集だけを購入し、それを使って勉強しました。
仕事をしながらの勉強時間
勉強時間は、平日で1日2~3時間程度、休みの日は5~6時間程度を目安にしていました。
財務諸表論の理論問題については、仕事の昼休みなどの隙間時間を利用して、少しずつ暗記していきました。
計算問題については、平日に仕事がある日は、朝や仕事から帰った後に個別問題を解いたり、30分~1時間程度の総合問題に取り組んだりしていました。
そして試験の直前期には、実際の試験を意識して、必ず時間を計りながら総合問題を解くようにしていました。
工場で働きながら、日商簿記1級・簿記論・財務諸表論の3つを同時に勉強するのは、正直かなり大変でした。
ただ、この3つの試験は、計算と理論の知識がそれぞれ関連している部分も多く、勉強を進めていく中で、
「それぞれの勉強が、別の試験の勉強にもつながっている」
という感覚がありました。
そのため、3つの試験を並行して勉強する大変さはありましたが、知識が相互にリンクすることで、結果的には効率よく勉強できていた部分もあったと思います。
試験当日の様子(緊張感、時間配分など)

私が受験した令和5年度(第73回)から、簿記論と財務諸表論の受験資格が撤廃され、誰でも受験できるようになりました。
その影響もあってか、試験会場では社会人だけでなく、学生と思われる若い受験生も多く見かけました。
私の受験会場は名古屋の愛知大学。
試験当日は、会場に漂う独特の緊張感に圧倒されながらも、これまで模試で練習してきた時間配分を意識して、本番に臨みました。
最初の試験は簿記論
私にとって、最初の税理士試験科目は簿記論でした。
試験時間は午前9時から11時までの2時間。
開始15分前には、自分の受験番号が記載された席に着席し、試験官から試験についての説明を受けました。
答案用紙と計算用紙が配られ、その後、問題用紙が配られます。
受験会場は静まり返っていました。
周囲には大勢の受験生がいるにもかかわらず、会場全体が静まり返っていることで、逆に緊張感が増していきます。
「本当に始まるんだ……」
そんなことを考えているうちに、試験官から「始め」の合図がありました。
その瞬間、会場に集まった受験生が一斉に問題用紙を開き、問題を解き始めました。
まずは問題全体を素読み
簿記論は、2時間という制限時間の中ですべての問題を解き切ることが難しい試験です。
そのため、合格答案を作るためには、問題を最初から順番に解いていくのではなく、まず問題全体を素読みして、解けそうな問題や得点しやすそうな問題から手を付けていくことが重要だと考えていました。
模試でも、そうした時間配分を意識して練習していました。
本番でも、いきなり問題を解き始めるのではなく、まず問題全体を確認しました。
「どんな問題が出題されているのか?」
「第一問、第二問、第三問の分量はどのくらいなのか?」
「どの問題から手を付ければ、効率よく点数を取れそうか?」
緊張と不安を感じながら、問題を一通り確認していきました。
そして、最終的に私は、第一問→第二問→第三問という順番で解いていくことにしました。
今振り返ると、ここから少しずつ、自分の想定していた本番の展開と現実とのズレが始まっていたのかもしれません。
第一問:特殊仕訳帳で苦戦
第一問は、小問の第1問が特殊仕訳帳、第2問が自社利用ソフトウェアについての問題でした。
まずは第1問の特殊仕訳帳から取り掛かりました。
特殊仕訳帳は独特な会計処理が必要な論点で、私自身が苦手としていた分野でした。
記号問題と計算問題がありましたが、計算問題についてはほとんど解くことができません。
それでも、記号問題については何とか埋めることができたので、そこで見切りをつけ、次の小問へ移りました。
続いて、第2問の自社利用ソフトウェアの問題に取り掛かりました。
ソフトウェアの開発や廃棄、償却などについて総合的に問われる問題で、こちらも記号問題と計算問題がありました。
最初に問題を見たときは、資料の読み取りに少し戸惑いました。
しかし、問題を読み進めていくうちに、何を問われているのかが徐々に分かってきました。
そして、何とか最後まで解答を埋めることができました。
第73回の簿記論では、私にとってこの問題が比較的取り組みやすい問題だったと思います。
第一問では苦戦した部分もありましたが、何とか次の第二問へ進みました。
第二問:外貨建て取引で時間を失う
第二問は、外貨建て取引についての総合問題でした。
仕入れの為替予約取引、外貨取引での建物の減価償却、外貨建て社債の償却・換算、外貨預金の換算など、外貨建て取引に関するさまざまな会計処理が複合的に問われていました。
そして、この第二問で私は大きく苦戦することになります。
もともと私は外貨建て取引が得意ではありませんでした。
さらに、問題の資料が何ページにもわたっていたため、資料を読み取るだけでも時間がかかってしまいました。
「これは時間がかかりそうだ……」
そう感じながらも、何とか解答を進めようとしました。
しかし、時間が経つにつれて、少しずつ焦りが出てきます。
複数のページを行き来しながら資料を確認する必要があったため、焦るほど問題文の読み飛ばしも増えていきました。
その結果、本来なら取れたはずの基礎的な問題まで落としてしまいました。
これは、試験が終わった後に振り返って特に悔しかった部分です。
「難しい問題が解けなかった」というだけではありません。
焦ってしまったことで、本来取るべき問題まで落としてしまった。
これが非常に痛かったです。
そして、気が付けば、第二問にかけようと考えていた時間を大幅に超えていました。
それでも解答欄を埋め切ることはできません。
結局、第二問を十分に解答できないまま、最後の第三問へ移ることになりました。
第三問:ここでも予定が狂う
第三問は、決算整理前残高試算表(前T/B)の資料や問題文をもとに、決算整理後残高試算表(後T/B)を作成する総合問題でした。
前T/Bから後T/Bを作成する形式は、簿記論ではおなじみの問題です。
しかし、今回の第三問では、製造業会計や未着品の特殊商品売買など、私自身が苦手としていた論点も出題されていました。
さらに、私にとって大きな誤算だったのが、得点源として考えていた有価証券の問題がなかったことです。
私は第三問に入ったら、まず有価証券の問題から手を付けようと考えていました。
ところが、その想定が崩れてしまいました。
「ここからどうやって点を取ればいいんだ……」
第二問ですでに時間を使いすぎていたこともあり、第三問に入った時点ではかなり焦っていました。
それでも、とにかく取れるところを探して解いていくしかありません。
現金預金、租税公課、固定資産の減価償却、賞与引当金、退職給付引当金など、比較的手を付けられそうなところを探しながら解答していきました。
しかし、初見では見慣れない論点も多く、問題文の理解そのものに時間がかかってしまいます。
第二問で時間を使いすぎたこともあり、じっくり考えている余裕はありませんでした。
何とか解答欄を埋めようとしましたが、思うように問題を処理することができません。
そして、気が付けば試験終了の時間が迫っていました。
結局、第三問も第二問と同じように、解答欄の半分も埋めることができないまま、時間切れとなりました。
初めての税理士試験が終了
試験終了の合図があった瞬間、私は大きな無力感に襲われました。
試験前には、
「まず問題を素読みして、取れる問題から解いていこう」
「模試で練習してきた時間配分を本番でも実践しよう」
と考えていました。
しかし、実際の本試験では、思うようにはいきませんでした。
第一問では苦手な論点に苦戦。
第二問では外貨建て取引に時間を使いすぎ、焦りから問題文の読み飛ばしまでしてしまう。
そして第三問では、得点源として考えていた有価証券の問題がなく、予定していた立ち回りそのものが崩れてしまいました。
結果として、第二問、第三問ともに十分な解答を作ることができませんでした。
自分が理想としていた立ち回りには、ほど遠い結果でした。
これが、私にとって初めての税理士試験――第73回簿記論の受験体験でした。
試験を受ける前は、模試で練習してきた通りにやれば何とかなると思っていました。
しかし、実際の本試験では、問題の難しさだけでなく、本番特有の緊張感の中で、予定通りに時間配分を行い、冷静に問題を取捨選択することの難しさを思い知らされました。
この第73回簿記論の受験は、私にとって、その後の税理士試験への挑戦を考えるうえでも大きな経験となりました。
財務諸表論
簿記論に続いて、午後から財務諸表論の試験に臨みました
午前中の簿記論では、思うように問題を解くことができず、試験終了後も「これで大丈夫だったのだろうか……」という不安が残っていました。
そんな状態で、今度は財務諸表論に挑むことになります。
簿記論を終えて、財務諸表論へ
簿記論の試験が終わり、財務諸表論の試験までは、あと1時間ちょっと。
簿記論を受ける前はかなり緊張していましたが、1科目目を終えたことで、試験会場の雰囲気にも少し慣れたのか、最初に比べればだいぶ緊張は和らいでいました。
「最初に簿記論を受けておいてよかったな」
そんな気持ちもありました。
ただ、別の不安もありました。
それは、午前中に受けた簿記論が、思うように解けなかったことです。
「簿記論があんな感じだったけど、財務諸表論も同じようになったらどうしよう……」
簿記論を受ける前とは、また違った不安を抱えていました。
最初の試験前は「緊張してうまく解けなかったらどうしよう」という不安でした。
一方、財務諸表論の前は、実際に簿記論を受けてみて思うように解けなかった経験があるだけに、
「また同じようなことになったら……」
という不安です。
そんな複雑な気持ちを抱えたまま、財務諸表論の試験開始を待ちました。
そして、いよいよ試験開始です。
まずは問題を一通り素読み
財務諸表論の試験が始まると、簿記論のときと同じように、まず問題の内容を一通りすべて素読みしました。
最初に感じたのは、
「思っていたより、ボリュームは少なそうだな」
ということでした。
これまで解いてきた答練の問題や、過去の本試験問題と比べても、比較的ボリュームは少ないほうだと感じました。
さらに、計算問題についても、ざっと見た限りでは比較的解きやすそうな問題が多そうです。
午前中の簿記論では、問題を見た段階からかなり苦戦しそうな印象を受けていたので、それと比べると、財務諸表論は少し安心できました。
「これなら、普段の勉強でやってきたことを出せるかもしれない」
そんな感覚がありました。
もちろん、本試験なので実際に解いてみないと分かりません。
それでも、問題を見た第一印象としては、かなり取り組みやすそうでした。
私が決めていた財務諸表論の時間配分
私は財務諸表論を勉強しているときから、試験本番では理論を先に解くことを決めていました。
そして、理論に時間をかけすぎず、できるだけ早く計算問題へ移ることを意識していました。
具体的には、2時間の試験時間のうち、
「70分~75分程度は計算に使う」
という時間配分を目標にしていました。
財務諸表論は理論と計算の両方が出題されるため、どちらか一方だけで勝負することはできません。
だからこそ、理論で必要以上に時間を使わず、計算問題に十分な時間を残す。
これを普段の答練でも意識していました。
今回の本試験でも、基本的にはこの作戦でいくことにしました。
第一問――概念フレームワークと減損会計
まずは予定通り、理論問題から取り掛かりました。
第一問は、討議資料「財務会計の概念フレームワーク」に関する問題と、固定資産の減損に係る会計基準に関する問題でした。
概念フレームワークについては、意思決定有用性や資産・負債・純利益など、財務会計に関する基本的な考え方が問われる内容でした。
ここで、思わぬところで日商簿記1級の勉強が役に立ちました。
私は税理士試験を受験する前に、日商簿記1級を取得しています。
簿記1級の会計学では、こうした財務会計の基本的な考え方についても勉強していました。
そのため、問題を読んでいて、
「これ、簿記1級で勉強したところだ!」
と思える部分がありました。
税理士試験を目指すために勉強してきたことだけではなく、以前に取得した日商簿記1級の知識まで実際の本試験でつながったことが、素直に嬉しかったです。
もちろん、すべてが簡単に解けたわけではありません。
分からない部分もありましたが、知っている知識を使い、消去法なども使いながら、できるだけ答案を埋めていきました。
続いて、固定資産の減損会計に関する問題です。
こちらも減損の兆候や回収可能価額など、学習してきた内容が中心でした。
第一問については、大きく時間を取られることなく、次の問題へ進むことができました。
第二問――自己株式・新株予約権、会計上の見積りの変更
第二問も理論問題から取り組みました。
ここでは、自己株式や新株予約権に関する会計処理・表示方法、さらに「会計上の見積りの変更」に関する問題が出題されました。
自己株式や新株予約権については、貸借対照表における表示や会計処理について問われる内容でした。
また、「会計上の見積りの変更」については、過年度の処理をどのように扱うのかという考え方に加え、減価償却費の計算など、理論と計算が組み合わされたような問題もありました。
このあたりも、普段の答練や講義で勉強してきた範囲だったため、落ち着いて解き進めることができました。
特に本試験では、問題を見た瞬間に「難しい!」と感じて焦ってしまうと、その後の問題にも影響してしまいます。
今回は、幸いにもそこまで焦ることなく、分かるところから一つずつ処理していくことができました。
第三問――計算問題へ
理論問題を終え、いよいよ計算問題です。
ここまで、私が普段から意識していた時間配分で進めることができました。
理論にかけた時間は、約40分程度。
2時間の試験時間のうち、残りの時間を計算問題に使うことができます。
これは、私が普段から目標としていた「計算に70~75分程度を使う」という時間配分にかなり近い形です。
ここからは、計算問題でどれだけ点数を積み上げられるかが勝負だと思っていました。
第三問では、
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- 販売費及び一般管理費の明細
- 個別注記表の一部
などが出題されました。
最初に問題全体を見たときから、極端に難しい問題という印象はありませんでした。
そこで、最初から順番に全部を完璧に解こうとするのではなく、問題文を読みながら、解けそうなところから一つずつ処理していきました。
こうして問題を解き進めていくうちに、
「これは、もしかしたら結構いけるかもしれない」
という感覚が少しずつ出てきました。
もちろん、実際の得点は試験が終わってみなければ分かりません。
それでも、少なくとも午前中の簿記論のような「何をしていいのか分からない」という感覚ではありませんでした。
自分がこれまで勉強してきたことを使って、問題を一つずつ処理できている。
そんな手応えがありました。
最終的には、第三問については全体の7~8割程度は得点できたのではないかという感触でした。
財務諸表論を終えて
そして、2時間の試験が終了。
午前中に受験した簿記論では、思うように問題を解くことができず、試験終了後もかなり不安が残っていました。
そのため、財務諸表論についても最初は、
「また同じようになったらどうしよう」
という不安を抱えていました。
しかし、実際に試験を終えてみると、その感覚はかなり違っていました。
理論を約40分で終わらせ、残りの時間を計算問題にしっかり使う。
これは、普段から自分が意識してきた時間配分でした。
そして、本番でもそれを実行することができました。
もちろん、すべての問題に自信を持って答えられたわけではありません。
「あそこは合っているかな?」
「この問題はどうだっただろう?」
と気になるところもありました。
それでも、
「自分がこれまで勉強してきたことを、本番である程度出すことができた」
という感覚はありました。
午前中の簿記論を終えたときには、正直かなり落ち込んでいました。
だからこそ、財務諸表論を終えたときには、
「とりあえず、こっちは最後までやり切った」
という達成感がありました。
そして何より、日商簿記1級の勉強から始めて、ここまで勉強してきたことが、実際の税理士試験の問題を解く中でつながったことが嬉しかったです。
初めて受験した税理士試験。
午前中の簿記論では苦戦しましたが、午後の財務諸表論では、自分なりに決めていた作戦を実行し、最後まで問題に向き合うことができました。
試験会場を出る頃には、午前中とは少し違った気持ちになっていました。
「これで今年の試験は終わったんだな」
そんな安心感と、最後までやり切ったという達成感を感じながら、試験会場を後にしました。
試験後の自己採点と振り返り
試験が終わって、各資格学校から出された解答速報をもとに自己採点をしてみました。
簿記論の自己採点
| 資格学校 | 第一問 | 第二問 | 第三問 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| ネットスクール | 20 / 25点 | 10 / 25点 | 15 / 50点 | 45 / 100点 |
| 資格の大原 | 20 / 25点 | 10 / 25点 | 14 / 50点 | 44 / 100点 |
| TAC | 20 / 25点 | 10 / 25点 | 14 / 50点 | 44 / 100点 |
資格学校によって第三問の採点が1点違ったため、自己採点では44~45点という結果になりました。
第73回・簿記論のボーダーライン
各資格学校が公表したボーダーラインと比較すると、以下のようになります。
| 資格学校 | ボーダーライン | 合格確実ライン |
|---|---|---|
| ネットスクール | 54点 | ― |
| 資格の大原 | 50点 | 57点 |
| TAC | 54点 | 62点 |
自己採点の結果は44~45点。
どの資格学校のボーダーラインにも届いていませんでした。
この結果を見たときは、
「やっぱり厳しいか……」
というのが正直な感想でした。
簿記論の振り返り
初めて受験した税理士試験。
もともと外貨建てには苦手意識があり、問題を見た瞬間から「これは時間がかかりそうだな……」という感覚がありました。
簿記論はかなり苦戦したという実感が試験中からありましたが、実際に数字として突きつけられると、改めて厳しい現実を感じました。
第二問では、私が苦手としていた「外貨建て」の問題が出題されました。
実際、解くのにかなり時間を使ってしまい、ここで時間を消費したことについては、ある程度仕方のないことだったと思います。
しかし、今振り返ってみると、問題だったのは第二問だけではありませんでした。
第三問では、本来なら得点しておきたい問題を何問も落としていました。中には、時間があれば解けた可能性のある問題だけでなく、時間があったとしても当時の自分の実力では解けなかったと思う問題もありました。
つまり、「難しい問題が解けなかったから点数が伸びなかった」という単純な話ではなかったのです。
取るべき問題を確実に取る力が足りていませんでした。
そして、本試験を振り返ることで、自分にはいくつかの課題があることも見えてきました。
まず、基礎力がまだまだ不足していたことです。
簿記論の勉強をしていると、どうしても難しい論点や応用的な問題に目が向きがちです。しかし、本試験で合格答案を作るためには、難しい問題を解けること以上に、基本的な論点を確実に処理できる力が必要です。
私はその基礎的な部分が、まだ十分に身についていませんでした。
次に、合格答案を作るための問題の取捨選択ができていなかったことです。
簿記論では、すべての問題を完璧に解こうとするのではなく、「これは取る」「これは後回しにする」「これは捨てる」という判断が非常に重要です。
ところが当時の私は、問題を見たときにどこまで時間をかけるべきなのか、その判断が十分にできていませんでした。
第二問の外貨建ての問題に時間を使ってしまったことも、単に「外貨建てが苦手だった」というだけではなく、本試験で限られた時間をどこに使うべきかという判断力が不足していたとも言えます。
そして、もう一つ大きかったのが、問題文の読み間違えや読み飛ばし、いわゆるケアレスミスへの対策がまだまだ十分ではなかったことです。
簿記論では、計算方法を理解していても、問題文を一つ読み落としただけで、その後の計算をすべて間違えてしまうことがあります。
私自身、本試験で「分からなくて解けなかった」というだけではなく、「問題文をきちんと読めていれば取れたかもしれない」という失点もありました。
こうしたミスは、単純な計算力だけの問題ではありません。
問題文を最後まで丁寧に読むこと、重要な指示を見落とさないこと、計算途中での確認を怠らないことなど、本試験で得点を積み上げるための細かな対策が不足していたのだと思います。
こうして振り返ってみると、第73回簿記論の本試験は、単に「難しい問題が解けなかった試験」ではありませんでした。
- 基礎力がまだ不足していた
- 合格答案を作るための問題の取捨選択ができていなかった
- 問題文の読み間違えや読み飛ばし、ケアレスミスへの対策が不十分だった
- そして、取るべき問題を確実に取る力が不足していた
こうした課題が、実際の本試験で一気に浮き彫りになりました。
結局のところ、第73回簿記論は、当時の自分の実力不足がそのまま結果に表れた試験だったのだと思います。
「あと少しで合格だった」というよりも、「合格するためには、まだまだ力をつけなければならない」と感じさせられる試験でした。
そして、この反省は、その後の簿記論の勉強を続けていくうえで、自分にとって大きな課題として残ることになりました。
第73回税理士試験 財務諸表論の自己採点
試験終了後、各資格学校が公開した解答速報をもとに、財務諸表論の自己採点を行いました。
今回も、ネットスクール・資格の大原・TACの3校について比較してみます。
私の自己採点結果
| ネットスクール | 資格の大原 | TAC | |
|---|---|---|---|
| 第一問 | 17 / 25点 | 16 / 25点 | ― |
| 第二問 | 14 / 25点 | 15 / 25点 | ― |
| 第三問 | 38 / 50点 | 39 / 50点 | ― |
| 合計 | 69 / 100点 | 70 / 100点 | ※不明 |
※TACについては、現在、当時の解答速報をWeb上から確認できなかったため、自己採点はできませんでした。
各資格学校のボーダーライン
第73回税理士試験・財務諸表論について、各資格学校が公表したボーダーラインは以下のとおりでした。
| 資格学校 | 第一問 | 第二問 | 第三問 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| ネットスクール | 15点 | 13点 | 35点 | 63点 |
| 資格の大原 | 12点 | 13点 | 37点 | 62点前後 |
| TAC | 12~14点 | 17~21点 | 38~43点 | 67~78点 |
※TACは「ボーダーライン67~78点、合格確実79点」と公表されていました。
各資格学校のボーダーラインを比較すると、ネットスクールと大原は60点台前半、TACは67~78点と、かなり幅のある設定となっていました。
自己採点とボーダーラインを比較
私の自己採点を各資格学校のボーダーラインと比較すると、次のようになります。
| 自己採点 | ボーダーライン | ボーダーとの差 | |
|---|---|---|---|
| ネットスクール | 69点 | 63点 | +6点 |
| 資格の大原 | 70点 | 62点前後 | +8点前後 |
| TAC | 不明 | 67~78点 | ― |
ネットスクールではボーダーラインを6点上回り、資格の大原ではボーダーラインを8点前後上回る結果となりました。
一方、TACについてはボーダーラインが67~78点と幅広く設定されているため、仮に自己採点ができたとしても、69~70点という得点では「ボーダーラインの範囲内」という判断になった可能性があります。
なお、税理士試験では本試験の正式な配点が公表されないため、資格学校ごとの解答・配点によって自己採点結果に差が生じます。
財務諸表論の自己採点を終えて
ネットスクールと資格の大原の自己採点では、それぞれ69点、70点となりました。
どちらの自己採点でもボーダーラインを上回っていたため、試験直後の段階では、合格の可能性はある程度あるのではないかと考えていました。
ただし、TACのボーダーラインは67~78点と高めに設定されており、資格学校によってボーダーラインにかなり差がありました。
そのため、自己採点の結果だけで合格を確信することはできず、最終的には合格発表を待つしかありませんでした。
税理士試験は、自己採点である程度の手応えがあっても、実際の合否が発表されるまでは安心できないところが、この試験の難しいところだと思います。
第73回税理士試験 財務諸表論を振り返って
ここからは、第73回税理士試験の財務諸表論を実際に受験してみて、試験問題の難易度や時間配分、そして自分なりに感じた「合否を分けたポイント」について振り返ってみたいと思います。
全体的に平易な問題だった
今回の財務諸表論を受験してみて、まず感じたのは、
「全体的にそれほど難しい試験ではなかった」
ということでした。
もちろん、すべての問題が簡単だったわけではありません。
しかし、受験中の感覚としては、極端に難しい問題が多かったという印象はなく、基本的な知識を問う問題や、これまでの学習で見たことのあるような問題も多かったように思います。
そのため、試験中から、
「今回は高得点での勝負になるのではないか」
と感じていました。
難問を解けるかどうかというよりも、基本的な問題をどれだけ確実に得点できるかが重要になる試験だったのではないかと思います。
勝負の分かれ目は「理論で時間を使いすぎないこと」だった?
今回の財務諸表論では、第一問・第二問の理論問題と、第三問の計算問題が出題されました。
私が実際に受験してみて感じたのは、第一問・第二問の理論問題でどこまで時間をかけるのかが、かなり重要だったのではないかということです。
理論問題では、記号問題や基本的な理論の記述など、比較的取り組みやすい問題もありました。
特に記述問題については、
重要なキーワードをしっかりと答案に入れたうえで、そのキーワードについて自分なりに説明する
ということを意識して解答しました。
もちろん、理論を正確に理解していることは重要です。
しかし、記述問題に時間をかけすぎてしまうと、その分だけ第三問の計算問題に使える時間が少なくなってしまいます。
そのため、今回の試験では、
「理論で必要な得点を確保しつつ、いかに第三問の計算問題に時間を残せるか」
という点が、一つのポイントになったのではないかと思います。
第三問の計算問題をどれだけ解けたか
財務諸表論の計算問題は、簿記論の計算問題と比較すると、それほど難易度が高くない問題も多いです。
もちろん、計算問題の中には難しい問題や判断に迷う問題もあります。
しかし、基本的な論点については、それほど時間をかけなくても解答できる問題も少なくありません。
だからこそ、今回のような比較的平易な試験では、
「難しい問題を解けるか」よりも、「解ける問題をいかに速く、正確に解くか」
が重要だったのではないかと思います。
特に注意したいのが、ケアレスミスです。
財務諸表論の計算問題では、一つ一つの問題自体はそれほど難しくなくても、
- 転記を間違える
- 数字を読み間違える
- 計算結果を間違える
- 問題文の条件を読み落とす
- 解答欄を間違える
といった小さなミスによって、せっかく解ける問題を落としてしまう可能性があります。
今回のように高得点勝負になることが予想される試験では、このような1~2点の差が非常に大きくなります。
そのため、普段の学習から単に「問題を解けるようにする」だけではなく、
「本試験でケアレスミスなく、時間内に正確に解答する」
ための訓練をしておくことが重要だったと感じました。
今回の試験で重要だったと思うこと
今回の財務諸表論を振り返ってみると、合否を分けるポイントは、単純に「難しい問題を解けるかどうか」ではなかったように思います。
私なりにまとめると、
① 第一問・第二問の理論で、記号問題や基本的な記述問題を確実に得点する
↓
② 理論の記述に時間をかけすぎず、第三問の計算問題に十分な時間を残す
↓
③ 第三問では、基本的な計算問題をスピーディーかつ正確に処理する
↓
④ ケアレスミスをできるだけ減らし、取れる問題を確実に取る
ということが重要だったのではないかと思います。
特に、今回のように全体的に平易な問題が多い試験では、難しい問題を1問解けるかどうかよりも、本来なら正解できる問題を落とさないことのほうが重要だったのではないでしょうか。
財務諸表論を受験して感じたこと
今回の試験を受験して、財務諸表論は「知識があるだけでは合格できない試験」だと改めて感じました。
もちろん、理論・計算の知識を身につけることが大前提です。
しかし、それに加えて、
「どの問題を解くのか」
「どの問題に時間をかけるのか」
「どこまで解答できれば次の問題へ進むのか」
といった、本試験での判断力も重要です。
そして、計算問題については、難しい問題を解くための力だけではなく、
「簡単な問題を絶対に落とさない力」
も必要だと感じました。
今回の試験は比較的平易だったからこそ、普段の勉強で身につけた知識を、本試験の限られた時間の中でどれだけ正確に答案へ落とし込めるかが重要な試験だったのではないかと思います。
試験結果の喜びと悔しさ
財務諸表論の合格

試験の結果、財務諸表論には無事合格することができました。
大手資格の学校のボーダーラインは超えていましたが、絶対に合格しているという確証はなかったので、送付されてきた通知書を開けるときは、心臓がどくどくでした
‘‘合格‘‘の文字を見た時は、嬉しさと安堵感でいっぱいでした
自分のこれまでの努力成果が形になったことで、大きな達成感を得ることができました
簿記論の不合格
簿記論については、結果は残念ながら‘‘不合格‘‘となりました

正直簿記論については、資格の学校が出しているボーダーラインよりも下だったので、厳しいかなと思う一方
今年は例年よりも問題が難しかったので、ギリギリ合格してるかもしれないという淡い期待もありました
なので、‘‘不合格‘‘を知った瞬間、後悔とショックはより大きなものとなりました
しかし振り返ると、自分なりに改善できる点が明確になり、次回に向けての学びを得ることができました
不合格から学んだこと
初めて受験した税理士試験の簿記論
正直自分は、日商簿記1級に合格していたこともあり、受験前には、
「簿記1級の知識があれば、ある程度は戦えるだろう」
という気持ちが、正直なところ少しありました。
しかし、実際に本試験を受けてみて、その考えはかなり甘かったと感じました。
日商簿記1級に合格していても、簿記論の対策は必要
まず強く感じたのは、日商簿記1級に合格していても、それだけで簿記論に合格できるわけではないということです。
もちろん、簿記1級で身につけた知識や計算力が役立つ場面はありました。
しかし、簿記論には簿記論特有の問題形式や、問題のボリューム、本試験での時間配分があります。
「簿記1級に合格したから、簿記論も何とかなるだろう」
という考えではなく、簿記論に合格するためには、やはり簿記論そのものをしっかりと対策する必要があると実感しました。
「全部解く」のではなく、「何を解くか」が重要
そして、簿記論を実際に受験してみて強く感じたのが、問題を解く優先順位と取捨選択の重要性です。
簿記論は、日商簿記1級と比べても問題のボリュームがかなり多く、2時間ですべての問題を丁寧に解き切ることはできません。
だからこそ、
「この問題は時間をかけて解く」
「この問題は後回しにする」
「この問題は今の自分には時間がかかりすぎるので、いったん飛ばす」
といった判断が非常に重要になります。
今回の本試験では、私はまだまだこの問題の取捨選択ができていなかったと思います。
目の前に問題があると、どうしても「せっかくここまで勉強したのだから解かなければ」と考えてしまい、時間をかけすぎてしまう。
しかし、税理士試験の簿記論では、それでは2時間という限られた時間の中で合格答案を作ることができません。
今回の不合格を通して、
「問題を解く力」だけではなく、「どの問題を解くのかを判断する力」も身につけなければならない
と痛感しました。
問題文を正確に読み取る力も必要
もう一つ、自分自身の課題として感じたのが、問題資料を正確に読み取る力です。
簿記論の本試験では、問題文や資料が多く、ページをまたいで関連する資料が掲載されていることもあります。
そのため、
「さっきのページに書いてあった重要な条件を見落としていた」
「問題文を読み飛ばしてしまった」
といったことが起こりやすくなります。
本試験という緊張した状況では、普段なら見落とさないような部分まで読み飛ばしてしまう可能性があります。
だからこそ、普段の答練や問題演習の段階から、
- 重要な条件に線を引く
- 注意すべき数字を囲む
- 問題を解くうえで重要な箇所に印をつける
- ページをまたいでいる資料を意識する
など、自分なりに問題資料を読み解く方法を身につけておく必要があると感じました。
単に問題をたくさん解くだけではなく、
「本試験の問題用紙をどう読み、どう情報を整理するか」
というところまで普段の勉強で訓練しておく必要があると思います。
2時間は、本当にあっという間だった
そして、実際に本試験を受けてみて改めて感じたのが、
「2時間って、こんなに短いのか」
ということでした。
試験が始まる前は、
「2時間もある」
と思っていました。
しかし、いざ試験が始まると、問題を読み、解答し、計算し、見直しをしているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。
「まだ時間はある」と思っていたのに、気がつけば残り時間が少なくなっている。
そして、最後には「もう終わり?」という感覚でした。
簿記論は、単純に知識があるかどうかだけではなく、限られた2時間の中で、いかに効率よく合格答案を作るかという試験なのだと、身をもって感じました。
今回の不合格を、単に「勉強不足だった」で終わらせるのではなく、
「なぜ時間が足りなくなったのか」
「なぜ問題の取捨選択ができなかったのか」
「なぜ問題文を読み飛ばしてしまったのか」
まで振り返ることが、次の受験につながるのだと思います。
初めて味わった「試験会場での戦い」
そして最後に、簿記論の不合格とは少し違った意味で、今回の税理士試験を受験して感じたことがあります。
私はこれまで社会人として働いてきましたが、大学受験や国家試験など、本格的な試験を経験したことがありませんでした。
そんな自分にとって、税理士試験は想像していた以上に緊張するものでした。
試験会場には、自分と同じように、この日のために自分の時間を削り、仕事や家庭など、それぞれの生活を抱えながら勉強してきたであろう受験生がたくさんいました。
試験が始まれば、会場は静まり返ります。
誰とも話すことなく、それぞれが目の前の問題と向き合う。
もちろん、実際に殴り合うわけでも、言葉を交わすわけでもありません。
それでも、同じ試験問題を前にして、限られた時間の中で自分の力を出し切ろうとする。
そんな**「無言の戦い」**を、初めて経験しました。
これまでの私は、工場で車の部品をひたすら作る仕事をしていました。
それはそれで、自分にとって大切な経験でした。
ただ、もしあのまま工場で働き続けていたら、今回のように、全国から集まった受験生たちと同じ会場で、同じ試験問題に向かって、自分のこれまでの努力をぶつけるような経験は、おそらくできなかったと思います。
そう考えると、簿記論に不合格だったことはもちろん悔しいです。
しかし、税理士試験に挑戦したことで、これまでの人生では味わったことのない経験をすることができました。
初めての税理士試験。
緊張もしましたし、思うように解けず、悔しい思いもしました。
それでも、試験会場で問題用紙を開き、2時間という限られた時間の中で、自分がこれまで積み重ねてきたものをぶつける。
そんな経験は、私にとってとても新鮮で、そしてある意味では、とてもエキサイティングな経験でした。
今回の簿記論は不合格でしたが、ここで終わりではありません。
今回の試験で感じた、
「簿記論は、知識だけではなく、問題の取捨選択や時間配分、問題文を正確に読み取る力まで含めて実力なんだ」
ということを次回の受験につなげたいと思います。
そして、いつかこの不合格体験も、
「このとき落ちておいてよかった」
と思えるように、これからも税理士試験への挑戦を続けていきたいと思います。
また機会があれば、記事にしたいと思います
最後まで見ていただきありがとうございました。


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